石黒です。
![](https://super-healthpj.jp/info/wp-content/uploads/2024/01/石黒先生.png)
うつ病の治療について、ちょっとしたアドバイスをお話ししますね。
気分が落ち込むことは誰にでもありますよね。そんな時、どうしたらいいかという話ですが、ちょっと鬱っぽい時や、何かを我慢しているような時、無理している時に、瞬間的に悩みを忘れさせてくれる方法があると思っています。
私がおすすめするのは、実は深呼吸です。深く息を吸って、グッと意気込んで、息を少し溜めてみるんです。その時の苦しさに集中すると、その瞬間には悩み事なんて忘れてしまっているはずです。
同じように、我慢すること、例えばサウナに入ることや冷水に浸かることも効果的だと感じています。
![](https://super-healthpj.jp/info/wp-content/uploads/2024/02/AdobeStock_400741439-1024x683.jpeg)
実は、うつ状態と体の体温の環境との関係について研究されています。うつ状態の人は、体温が高い傾向にあると以前から報告されていて、その体温の変動がうつ病の治療に役立つかもしれないと考えられています。
例えば、オーラリングというリングを使って寝ている間の体温を測定する研究があります。この研究では、18歳以上の参加者から2万人以上のデータを集め、うつ病の重症度と体温の関係を調べました。
結果として、うつ病の重症度が高い人ほど、指先の体温が高いことがわかりました。これは、体温の管理に自律神経の異常が関わっている可能性を示唆しています。
うつ病の人に対して、サウナやホットヨガ、遠赤外線サウナなど、体温を上げる治療が改善につながることがあります。体温を上げた後、反射的に体が冷却しようとするメカニズムを利用することで、体温が下がり、うつ状態の改善につながるかもしれません。
逆に、体温を一気に下げる治療もうつ病の治療に有効かもしれません。全身のクライオセラピー(極低温治療)や冷水浴が、メンタルヘルスの改善に役立つことが報告されています。
このように、体温に介入することで、メンタルヘルスにアプローチできる可能性があるということを知っておくといいですね。気分が落ち込んでいる時には、サウナに行ってみたり、しっかり運動して汗をかいてみたりすること。それから、冷たいシャワーで体温を下げてみるという方法も、メンタルヘルスに良い影響を与えるので、ぜひやってみてください。
※この記事は、下記の動画を要約したものです。
詳しく知りたい方は、下記の動画をご覧ください。
合わせて他の記事や動画もご覧ください。(本ページの下部からご覧になれます。)