石黒です。
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最近では原因不明の心臓病が急増しているようです。
胸が痛む、違和感がある、不整脈などの症状がみられます。
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不整脈の中でも最も一般的なのが心房細動です。心房細動になりやすいのは、糖尿病や肥満、喫煙などのリスク因子を持つ方です。心房細動を患うと、呼吸器系や代謝系、精神疾患のリスクも高まります。つまり、心臓の調子が悪いことは全身の病気の一部であると考えられています。
心房細動では、心臓の上部から電気的刺激が乱れ、異常なリズムで拍動してしまいます。この状態が続くと、血液がうまく送り出されず、心臓内に血の塊ができてしまいます。この血の塊が体内を移動し、脳梗塞の原因になることが最大の合併症です。
治療法の一つに、薬で血液をサラサラにする抗凝固剤があります。またカテーテルで異常部位を焼く「アブレーション」で不整脈を止める方法もあります。
心房細動のリスクを高める生活習慣としては、運動不足、肥満、喫煙・飲酒が挙げられます。適度な運動をすれば発症リスクが下がり、重症化や死亡リスクも低くなります。肥満がある場合も発症率が高くなるので、体重コントロールが重要です。アルコールや喫煙量が多いほどリスクが高まります。さらに、血糖値や中性脂肪の数値が悪い方、ストレスや精神疾患がある方も要注意です。
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つまり、発症のリスク因子は生活習慣に起因するものが多いのです。
そのため、不整脈の予防や発症後の重症化予防には、薬物治療だけでなく、食事・運動・喫煙・飲酒など、生活習慣の改善が欠かせません。心房細動患者の方は、常に血栓症のリスクを意識しながら生活する必要があります。しかし、ショウガやウコン、納豆などの食品を取り入れることで、血液をサラサラにする効果が期待できます。薬に頼りすぎずに、食生活の見直しや運動習慣の改善に取り組むことをおすすめします。
もし最近心臓に異常を感じる方は、生活習慣を改める良いきっかけと捉え、実践してみてはいかがでしょうか。