石黒です。
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今日は、偏頭痛などの激しい痛みを持ってる人に役立つ情報です。
日本には偏頭痛持ちの人が結構多いです。
統計的には1000万人以上いると言われています。
頭痛の症状には、頭の片側の激しい痛みや吐き気、光に対する過敏症を訴えることもあります。
一旦、発作が起こると3日ぐらい続くこともざらにあります。
偏頭痛の治療薬ありますが、実際に偏頭痛の治療薬が全ての頭痛を予防だり、症状を軽減するのに役立つわけではありません。
なので頭痛持ちの人は頭痛の発作が起こるとかなり体が衰弱しますし、また頭痛が来るんじゃないかと心配して、生活に支障がきたすような人も結構います。
例えば、わかりやすい誘因がある人はそれを避ければいいのでまだ楽です。例えばカフェインやチョコレートで誘発されることもあるので、そういった人はその食品を避ければいいです。
ただ、原因がわからない人も多々います。
ただ、そういった人に疑ってほしいのが実は睡眠との関係です。
睡眠がいかに頭痛の発生に影響を与えるか、助長するかといった研究が行われていまして、Neurologyという雑誌に今年報告された研究があります。
この研究では477人の頭痛もちが参加しました。
最年少は7歳、最年長は84歳です。
最年少7歳で頭痛というのも何かなと思いますが、男性が半分含まれている研究は珍しいです。
結構偏頭痛は女性が多いので、男性が入っている研究はなかなかありません。
参加した人は、電子記録で日記をつけますが、その中で1日の感情の状態をあわせて報告することが求められます。
例えば不安や、気分不良があるなど、エネルギーレベルが高い低いなど、ストレスが高かった低かったみたいなところを記録していきます。
それからアプリで、睡眠の人と睡眠の時間両方の記録を取っておきます。
そしてスマートウォッチのようなもので記録をして、睡眠の時間や起きる時間、睡眠の深さを測定します。
だから実際の睡眠時間や睡眠の質と、自分が記録した睡眠の認識との違いがわかってきます。
また偏頭痛の頻度や程度も報告してそれらを統合的に解析していくと、自分の睡眠の質が良かったのか悪かったかっていうところと、エネルギーレベルが高かった良かったかっていうところに、偏頭痛発作に相関があることがわかりました。
睡眠の質が悪かったと感じた人は、翌朝偏頭痛が起こる確率が22%ぐらい上がっていました。
エネルギーレベル低い人と感じた人は、翌朝に発作が起こる確率が16%高かったです。
これは何を意味しているのか?というと、自分の感じた睡眠の質というのは、すごく偏頭痛に影響を与えたというです。
実際の睡眠の質と、自分の感じた睡眠の質では、自分が感じた睡眠の質の方が影響が高いということです。
偏頭痛の患者の約半数は、毎日、ほぼ同じ時刻、同じような時間帯に起こっています。
リズムパターンがあります。ですので、適切な睡眠のスケジュールを維持することが頭痛の予防には重要です。
疲れているときはよく眠ること、休息を必要と感じたら休むこと、慢性の頭痛持ちの人には非常に大切です。
24時間の覚醒と睡眠のサイクルをコントロールする概日リズムをメラトニンが偏頭痛の予防薬として使えるのではないか?という研究もあります。
だから、メラトニンがしっかりと出るような生活習慣を送ることが、頭痛持ちの方には必要になってきます。
食事や運動が睡眠に影響を与えることを考えると、生活習慣が引き起こしている可能性が高いです。
薬に頼るのではなく、自分自身で積極的に改善する意識を持つことで、頭痛も改善されることが多いです。
1~2か月、生活習慣を変えるだけでも改善はできます。
頭痛で悩んでいる人は、まず生活習慣を変えることからやってみましょう。
※この記事は、下記の動画を要約したものです。
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