石黒です。
「今さら食生活に気を付けてもな……」と年齢を理由に健康を諦めている方、ちょっと待ってください。
実は食生活を改善するのに遅すぎることはありません!
今日は寿命と食生活の関係についてお話します。
2016年、イギリス政府は人々が健康的でバランスの取れた食生活を送れるように、Eat wellというガイドラインを作成しました。
・野菜と果物を1日5皿分食べる
・塩分の摂取量を減らす
・飽和脂肪酸の摂取量を減らす
・全粒の穀物や豆類を摂取する
・カロリーや分量
などが記載されています。
しかし4年後に調べた結果、ガイドラインに沿った食生活をしていた人は人口の0.1%しかいませんでした。
頭では分かっていても、実践するのは難しいのですね……。
その後、さらにイギリスのバイオバンクがEat wellを推進するべく、食生活がどの程度健康に寄与しているのかを研究しました。
2023年のネイチャーフードという雑誌に、Eat wellの遵守率と寿命の関係性を調べた以下のような結果が掲載されています。
(年齢、性別、ソーシャルエコノミー、経済状況、飲酒、喫煙、身体活動のレベル、肥満度等を、食生活以外の影響を受けないように調節してあります)
【摂取量が少ないと死亡率が高くなった食品】
全粒の穀物、野菜、果物、ナッツ、豆類
【摂取するほど死亡率が高くなった食品】
赤肉、加工肉、白肉、精製した穀物(白米や小麦)、人工甘味料
【死亡率にあまり関係がなかった食品】
魚、卵、牛乳、白肉
また、Eat wellを遵守することで、以下のように寿命が伸びる可能性があると推定されています。
・40歳の男性……8.9年
・40歳の女性……8.6年
・70歳の男性……約4年
・70歳の女性……4.4年
まとめると、全粒の穀物、ナッツ、野菜や果物を意識的に摂ることで余命が伸びる可能性があるということです。
あくまでもイギリスのデータなので、日本にどれくらい当てはまるかは分かりません。
しかし、寿命に対する食生活の影響が非常に大きいことは間違いありません。
今後、日本人に合うガイドラインが作成されれば、保険財政や医療介護の問題に余裕が出てくるんじゃないでしょうか。
ぜひあなたも、野菜や果物などをどれくらい摂取できているか、意識しながら生活してみてくださいね。
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※この記事は、下記の動画を要約したものです。
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