運動=健康的だと思っている人の落とし穴

石黒です。

「健康のための習慣」
あなたはいくつ取り入れていますか?

体にいいとされるサプリメントや、玄米や納豆といった健康食品を意識的に摂っている人も多いのではないでしょうか?

しかしそれらを摂っていても、喫煙や毎日のお酒、甘いものの過剰摂取といった“負の習慣”を帳消しにできるわけではありません。

特に筋トレやジョギングといった運動さえしていれば他のことはしなくていい!と考えてしまう人はよく見ますが、運動の健康効果には食生活も大きく影響しているのです。

運動が健康にいいのは間違いありません。

しかし、、
過大評価して他の生活習慣をおろそかにしていると痛い目に合うかもしれません……。

フィンランドの大学では、活動量や運動量のデータから1万1,000組の双子を4つのグループに分けて調査を行いました。
調査の結果、運動によって全死亡率が低下したり、心臓血管疾患のリスクが低下したりすることが分かっています。

具体的には、活動量の指標METを元に45年経過を見た結果、

・運動をあまりしない座りがちな人→死亡率は約40%
・運動を活動的に行っている人→死亡率は17~25%

と、死亡率が15〜23%低下したのです。

しかし、、

体格・健康状態・疾患の有無・喫煙・飲酒、薬物といった別の因子を加味すると、死亡リスクは7%くらいしか低下しませんでした。

また別の研究では、高齢者・慢性疾患のある人の死亡率や心臓血管疾患の発症リスクは、運動では必ずしも減少しないというデータもあります。

例えば7,000~8,000歩のウォーキングで死亡率を下げられても、20,000歩歩いたら効果が2倍になるか?というとそうではありません。
運動には、他の悪い因子を帳消しにするほどの力はないのです。

つまり運動そのものが健康にいいというより、運動の習慣がある人たちは普段から健康を意識したライフスタイルを送っている可能性が高く、結果的に長生きできるということです。

「1つの健康習慣が他の不健康な習慣を打ち消してくれるわけではない」

これを理解したうえで、ぜひ総合的に生活習慣を見直してみましょう!

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※この記事は、下記の動画を要約したものです。
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