がんとビタミンDの意外な関係?

石黒です。

僕はガンに対してとても関心が強く、ガンの予防がメカニズムに注目しています、

2023年に読んだ論文の中で非常に印象に残っている内容があります。

それがこちら↓

【がん治療を行いながらビタミンDのサプリメントを毎日摂取することにより、がんの死亡率が12%低下する】

ビタミンDは人間の体に太陽の光を当てると生成され、細胞に出ているビタミンD受容体にくっつくことによって作用します。その時に細胞の増殖、分化、生存をコントロールするシグナルに直接影響を与えます。

その結果、多くの組織で細胞が増殖するのを抑える「抗増殖剤」として働き、がんのような悪性細胞が増殖するのを防げるのです。

▼これまでの研究結果

これまでの研究では、以下のようなことが報告されています。

・血液中のビタミンDの濃度が低い人ほど、肺がん・大腸がん・乳がん・膀胱がん・リンパ種のリスクが高い
・乳がん・大腸がんの場合はビタミンDの濃度が高いほど予後が良好である
・がん治療の際にビタミンDを補充することで、転移性のがんによる死亡リスクを17%減少させる
・特に体格をしっかりとコントロールしている人はビタミンを補充することでがん治療におけるリスクが38%も減少する
・ビタミンDのレベルを60ng/mlと結構高い濃度で維持しておくことによって乳がんになるリスクが83%低下する

▼83歳が膵臓がんのコントロールに成功!

ある症例では、83歳の膵臓がんの女性が8ヶ月もの間5万IUと高濃度のビタミンDの摂取を行い、がんの進行を止めることに成功しました。

膵臓がんは5年生存率が1桁〜10%以下のことがほとんどですが、その女性は抗がん剤の副作用がひどく抗がん剤治療を続けることができませんでした。

そのため、ウコンの成分であるクルクミンやシイタケのマッシュルームブレンド、さらにビタミンDを投与したのです。

その結果、日常生活に支障が出ないほどにコントロールできるようになりました。

▼ビタミンD欠乏に注意しましょう

ビタミンDの濃度が高かった人はコロナでの死亡や重症化も少なかったというデータや、ビタミンD欠乏症の人に比べビタミンDが正常になるだけで乳がんのリスクが63%低下するというデータも示されています。

様々ながんにおいて、予防だけではなく治療としても、ビタミンDがなんらかの形で関与し ているんですね。

特に冬場は太陽を浴びずに1日過ごしたり、日照時間が短いせいでビタミンDが不足しがちです。

今がんの治療中の方はもちろん、予防のためにも、日頃から日光を浴びてサプリメントや食事からビタミンDを摂取するよう、ぜひ意識してみてくださいね。

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※この記事は、下記の動画を要約したものです。
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