石黒です。
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日本人女性に乳がんがここ数年伸び続けています。
今では、9人に1人が乳がんになるという人もいます。
様々なガンも増えていますが、今回は、がん治療をサポートする可能性のある栄養補助食品「N-アセチルシステイン(通称NAC:ナック)」についてお話しします。
NAC(ナック)とは?
NACは、アミノ酸の一種であるシステインから派生した物質です。システインは、グルタチオンの前駆体であり、グルタチオンは強力な抗酸化物質です。NACは、グルタチオンの生成を促進し、デトックスをサポートする役割を果たします。また、二日酔いの症状を軽減する効果でも知られています。
がん治療におけるNACの可能性
最近の研究では、NACが抗がん剤に対する耐性を持つ腫瘍に対して、治療感受性を回復させる可能性が示されています。特に、スイスのバーゼル大学の研究者による報告では、NACが乳がん細胞において治療抵抗性を克服する効果が見られました。
NACの作用機序
NACは、腫瘍増殖を促進するPI3Kシグナル経路に関与し、特定のタンパク質を阻害することで、薬剤耐性がん細胞の治療感受性を改善することがわかっています。また、NACはがん細胞のエネルギー産生経路に影響を与え、治療効果を高める可能性があります。
NACの他の効果
NACは、抗酸化活性、代謝調節、DNA修復、抗炎症作用、血管新生作用など、がんの発生や進行に関与する多くのプロセスに影響を与えることが示されています。マウス実験や人間での研究では、NACが腫瘍の増殖を抑制し、細胞の自然な死を促進する効果が報告されています。
NACの入手と使用
NACは、日本では一部の医療領域でのみ認められており、市販のサプリメントとしては入手困難です。しかし、個人輸入を通じて入手することが可能です。NACは、感染症への抵抗力を高める効果もあり、風邪の前兆などに補給することで体の抵抗力を改善する効果が期待できます。
まとめ
NACは、がん治療のサポートに役立つ可能性がある栄養補助食品です。その安全性と効果については、今後の研究結果が待たれますが、がん治療における新たな可能性を秘めていることは間違いありません。
乳がんは、早期発見で生存率 90%以上と言われており治る確率が高いです。
※この記事は、下記の動画を要約したものです。
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